昨日の続きです‥。
1月24日(水)の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、母子寮の元職員の
「寂しい時は鏡を見て笑ってごらん。ゆうちゃんの顔はお母さんそっくりだよ」という「ことば」で、
いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。
『阪神・淡路大震災から29年、
「1・17のつどい」で遺族を代表して述べた鈴木佑一さんの追悼のことばから。
母子寮で5歳で被災。母を亡くし、児童養護施設で育つ。
「家族の時間」が絶たれたまま、孤独と庇護の狭間で生きてきた。そんな渦中に届いたのがこの便り。
鏡の中に母の顔を見つけ、さらにそれにこれまで見守り続けてくれた人たちの面影が重なりゆくようにと。』
この「ことば」とその「解説」を読んで、私は涙腺が緩みました。年をとると涙もろくなります。
なるほど、「寂しい時は鏡を見て笑う」という「極めつけの方法」があったのですね‥。
今は亡き父母は、その死後も「自分の顔の中に生きている」ことを改めて認識しました。
それにしても、この母子寮の元職員さんの便りには、とてつもない力があります‥。
やっぱり「言葉はシェルター」になれるのですね‥‥。