しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

個性は育つもの

この時期らしい寒さが戻って来ました。晴れ間の見えない、すっきりしない天気が続いています。


さて、またまた昨日の続きです‥。

2月17日(土)の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、白洲正子さんの

「野性と自由が異なるように、生まれつきの素質と個性は違うのだ。」という「ことば」で、

いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。


『「型」を守る伝統芸能は、みなに同じことをさせるから無個性なのではなく、

 決まった型があるから個人の相違も表れると、作家は言う。個性は育つもの。

 何百回、何千回と演じているうち、つまらぬものは削ぎ落とされ、

 余計な型は棄てられて、洗練が重ねられると。職人仕事も、いや民主主義だって、

 「多くの人の手を経て」育ってゆくもの。「名人は危うきに遊ぶ」から。』


なるほど、「個性は育つもの」ですか‥。

私は、生まれつきの「素質」が「個性」だと安直に理解していました。

そして、鷲田さんの伝統芸能の解説を読んで、ふと、世阿弥

「住する所なきを、まづ花と知るべし。」(一つの場所に安住しないことが大事である)

という言葉を思い出しました‥‥。