この時期らしい寒さが戻って来ました。晴れ間の見えない、すっきりしない天気が続いています。
さて、またまた昨日の続きです‥。
2月17日(土)の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、白洲正子さんの
「野性と自由が異なるように、生まれつきの素質と個性は違うのだ。」という「ことば」で、
いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。
『「型」を守る伝統芸能は、みなに同じことをさせるから無個性なのではなく、
決まった型があるから個人の相違も表れると、作家は言う。個性は育つもの。
何百回、何千回と演じているうち、つまらぬものは削ぎ落とされ、
余計な型は棄てられて、洗練が重ねられると。職人仕事も、いや民主主義だって、
「多くの人の手を経て」育ってゆくもの。「名人は危うきに遊ぶ」から。』
なるほど、「個性は育つもの」ですか‥。
私は、生まれつきの「素質」が「個性」だと安直に理解していました。
「住する所なきを、まづ花と知るべし。」(一つの場所に安住しないことが大事である)
という言葉を思い出しました‥‥。