今日は父の命日です。お墓に行って、お線香を立ててきました。
父の容態が急変した際、延命措置を選択しなかったのは正しかったのか、
一年が経過した今でも自問・自責します。
たぶんこれからもずっと、折に触れて自問・自責することになると思います‥。
さて、町立図書館で閲覧した4月2日(日)の朝日新聞一面コラム「天声人語」は、
伊集院静さんの「新社会人へのメッセージ」に関する内容で、次のようなことが書かれていました。
『毎年、この時期はサントリーの広告を楽しみにしている。きのうの朝刊(一部地域のみ)にあった。
「君は今、空っぽのグラスと同じなんだ」。新社会人に贈る作家・伊集院静さんからのメッセージである。
グラスの大きさはどれも同じ、学生時代の成績なんてたかが知れている、
肝心なのは仕事の心棒に触れることだ、金儲けがすべてなんてのは仕事じゃないーー。
昨年他界され、これが伊集院さんの最終回だという。
初回の2000年分の再掲だったが、熟成されたウイスキーのように胸底に染みる言葉だった。
新社会人の手本となる人生だったか、といえばそうではあるまい。
ギャンブルの金を出版社から前借りし、おまけに編集者に届けさせたという逸話には事欠かない。
無頼と愚直が同居している。それが伊集院さんの魅力だった。
陰影深いのも、苦みのある生き方ゆえんであろう。
人生には、効率とは無縁なところから得られる何かかがある。‥‥』
なるほど、伊集院さんの言葉は、「熟成されたウイスキーのように胸底に染みる言葉」ですか‥。
私と同じように、コラムニスト氏が毎年、このサントリーの広告を楽しみにされていたことを知って、
なんだか嬉しい気持ちになりました‥‥。