今日の日経新聞電子版「知っ得・お金のトリセツ」に、
「マイナ保険証、真の問題は「誤ひも付け」ではない」というタイトルの記事が掲載されていました。
私が通院する泌尿器科病院と耳鼻咽喉科病院、これらに付随する薬局には、
窓口の見やすい位置にマイナカードの読み取り機が設置されていて、毎回欠かさず利用することにしています。
最近、マイナカードと健康保険証を一体化した「マイナ保険証」で
別人の情報がひも付けられるというミスが発覚して、話題になっていますが、
記事によると、それ以上に問題なのは既定路線になった、現行健康保険証の来秋廃止だとして、
次のようなことが書かれていました。
『‥‥例えば認知症高齢者の問題。家族の助けがある恵まれたケースでもマイナカードを申請、
取得して暗証番号を管理し、診察の度にマイナ保険証を持参するのは容易な作業ではない。
日常的に必要な健康保険証を入所者に代わってまとめて管理しているのが現場の運用だ。
だが保険証がマイナカードになった場合、「管理できない」という声が9割以上に上る。
法で厳重管理が定められたマイナンバーが表記された保険証は扱いが難し過ぎる。
国はマイナ保険証のない人には「資格確認書」を新たに交付するので問題がないという立場だが、
年1回自らの申請が必要で、医療費もわずかとはいえ割高になる立て付けだ。
デジタル弱者へのさらなる負担の押しつけになってはならない。
そもそも、あまねく強制的に付番した12ケタのマイナンバーに対しカード作成は任意にした「失策」を、
健康保険証と一体化・廃止という強制策で上書きしようとすることで生じたひずみだ。
法律は通ったとしても現場に寄り添うきめ細やかな運用が欠かせない。』
う~む‥‥。(沈黙)
便利さにはリスクが伴う上に、運用にも多々課題があるのですね‥。
亡き父の保険証も施設に預けていましたが、管理する施設側も大変ではないかと拝察します。
ただ、こうした課題をなんとか乗り越えないと、デジタル社会の果実を享受できないのも事実ではないか、
記事を読んでそのようなことを考えた次第です‥‥。