しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

地方行政の面白さと難しさ

今日は11月11日‥。

「こよみのページ」のHPを閲覧すると、「もやしの日」、「煙突の日」、「靴下の日」など

記念日のオンパレードでした。

ちなみに、愛媛県ゆるキャラ「みきゃん」の誕生日(2011年11月11日)でもあります‥‥。


さて、日経新聞では、黒田東彦・前日本銀行総裁の「私の履歴書」の連載が続いています。

今日は、三重県庁に勤められていた頃を振り返って、次のようなことを述べられていました。


『1984年から2年間、三重県総務部長の仕事を担った。この期間は私の人生にとって特別な意味がある。

 大蔵省の外に出て、全く異なる地方行政の面白さと難しさを現場で体験できたからだ。』


『知らなかったのは、地方公務員のうち用務員や技手など現業職員には団体交渉権があり、

 毎年、賃上げ交渉をする必要があった点だ。

 一般の地方公務員は国家公務員と同じで団体交渉権も争議権もない。

 国の人事院と同様に県の人事委員会が給与の上げ幅などを勧告し、基本的にそれに従っていた。

 現業だけに一般職員と異なる賃上げを認めることはできなかった。』


地方交付税の矛盾も感じた。使い道を特定しない交付金のはずだが、

 数十の測定単位を使って配分額を決め、まるで補助金のように機能していた。

 三重県からの帰任後、大蔵省の財政金融研究所の理論誌で、この問題を論じた。』


はぃ、私も地方行政に携わっていましたから、おっしゃっていることは、とってもよく理解できます‥‥。