昨日の続きです‥。
2024年1月3日(水)の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、柳町隆造さんの
「今から50年先に咲く花は今、何かというと、無視されてるかバカにされてることです」
という「ことば」で、いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。
『生殖補助の一技術を確立した生物学者は学生の頃、哺乳動物の受精研究を志したが、
国内では見向きもされなかった。若いうちはみんながやっていることをしないと不安だろうが、
「大きな問題(クエスチョン)が見つかれば、迷わずにそれと格闘すべきだと言う。
サイエンスを突き動かすのはつねに情熱(パッション)だからと。
第38回京都賞の受賞インタビューから。』
私の人生は父と違い、サイエンスには縁がなかったけれど、
「サイエンスを突き動かすのはつねに情熱(パッション)」なのですね‥。
なるほどそういうものかと思いました。
そういえば、昨日の日経新聞一面コラム「春秋」に、マーク・トウェインの
「20後、あなたはやったことよりやらなかったことに失望する」という言葉が引用されていました。
「大きな問題(クエスチョン)が見つかれば、迷わずにそれと格闘すべきだ」と相通じるものがあります。
ところで、八代亜紀さんがお亡くなりになったことを受けて、
今日の日経新聞一面コラム「春秋」には、次のようなことが書かれていました。
『‥‥女性刑務所で聴きたい歌手の希望をとると、多くあがるのが八代亜紀の名だった。
それで始めた慰問公演は数十年に及ぶ。東北を大津波が襲ったときも、故郷が激震に揺れたときも、
被災地に駆けつけ歌で励ます姿が印象に残る。
心の痛みを描く曲そのままに、傷ついた人々に寄り添い続けた。早すぎる訃報に悄然とする。』
久しぶりに八代亜紀さんの「なみだ恋」を聴くと、その独特の歌声が心に染みわたります。
♬ 誰を恨んで濡れるのか 逢えばせつない別れがつらい しのび逢う恋 なみだ恋
私もようやく人生の悲哀を理解できる年齢になったということでしょうか‥‥。