しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

「まだ借りが返せていない」という言葉

松山地方気象台は今日、松山市で桜が開花したと発表しました。

平年より3日、去年より9日遅い開花宣言とのこと‥。

我が家の庭にも「春の変化」が見られます。

ツルニチニチソウにうす紫色の花が咲き、フリージアには黄色の花が咲きかけ、

そして、ヤマモミジには新芽が芽吹き始めました‥。


さて、今日は町立図書館に行って、3月17日(日)から23日(土)までの

朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、まとめ読みしてきました。

この一週間で印象に残ったのは、二つの「ことば」でした。


まず、3月17日(日)は、木村敏さんの

「「済まない」という意識は、本来は済むべきはずの事柄が、

未済のまま完了してしまっている事態を指している。」という「ことば」で、

いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。


『「すみません」という自責と謝罪の言葉は、まだ借りが返せていないことを意味する。

 そしてそうした未済という事態が未済のままで完了し、元に戻せないところに、

 後悔や負い目の感情が生じると、精神科医は言う。

 人はいくら悔いても「とりかえしのないこと」がある。

 時を経ても消え去らないものがある。「時間と自己」から。』


日常生活において、つい「すいません」という言葉が口をついて出る私には、

「まだ借りが返せていないこと」が、あまりにも多すぎるのかもしれません‥‥。