しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

政治・行財政・地方自治

理想は現実を変えられるか?

先月28日に放映されたNHKスペシャル『難民大移動~危機と闘う日本人』を観て、 シリア難民の過酷な実態を知り、少なからぬ衝撃を受けました。 番組ではいくつか印象に残った言葉や映像がありました。 ・15歳のシリアの少女は「天文学者になりたい」と…

不機嫌な国

気になる記事がありました。 まず、昨日2日の産経新聞「正論」では、 作家の堺屋太一さんが次のように述べられていました。 『現在の日本社会の最大の危機は、 社会の循環を促す社会構造と若者層の人生想像力の欠如、 つまり「やる気なし」である。 「欲な…

非常時の底力

今月1日から日経新聞では、大山健太郎・アイリスオーヤマ社長の 「私の履歴書」の連載が始まりました。 第2回目の今日は、「思いやる哲学」というタイトルで、 東日本大震災の際、社員の方が独自の判断で 被災者の方に無料で灯油を配布されたことを、次の…

奢れる人も久しからず

今日から3月です。定年退職までいよいよあと一月となりました。 複雑な心境ですが、最後まで平常心を保って勤務を全うしたいと思っています。 さて、今日1日の日経新聞電子版「ニュースをこう読む」の 『シャープ追い詰めた「社徳」のなさ』を読んで、 企…

残留か離脱か

これまで私はほとんど気にも留めていませんでしたが、 最近、英国のEU(欧州連合)離脱に関する報道が多くなった気がします。 今日24日の産経新聞一面コラム・「産経抄」もこの話題でした。 でも、どうして英国はEUから離脱する必要があるのでしょう? …

旋風と革命

遠い国の出来事で、日々の暮しには直接影響はないのに、 なぜか気になる米国の大統領選挙……。 候補者選びが本格化するなか、 共和党では右派のドナルド・トランプ氏が、 民主党では左派のバーニー・サンダース氏が、 予想外の支持を集めているのはなぜなのか…

不信症という感染病

昨日12日の日経新聞電子版『豊島逸夫の金のつぶやき』は、 最近の金融市場の動向を、病気やその治療方法に例えて解説していて、 読んでいてとても分かりやすかったです。 そのまま全文を紹介したいぐらいなのですが、 私なりに豊島さんのコラムを要約して…

分かりやすく伝える技術

最近の金融経済情勢など難しい話題を、 季節感など身近な話題に置き換えて文章化し、 一般の人に分かりやすく説明できる、 そんなテクニックに優れている人をとても羨ましく思います。 例えば、昨日9日の日経新聞「春秋」には次のような文書がありました。 …

再びの「生きた教科書」

日銀が先月29日の金融政策決定会合で決めたマイナス金利の導入。 「賛成5」対「反対4」の賛成多数で決めたこと、 反対したのは、白井さゆり、石田浩二、佐藤健裕、木内登英の 4人の審議委員であることはニュースで知りました。 それぞれの委員は、どん…

成長力に基づく選別

今日は久しぶりに陽射しが降り注ぎました。 それでも空気は冷たく、一時的にみぞれが降ったりして、 相変わらず寒い日が続いています。いったいこの寒さはいつまで続くのでしょう? 今となっては、お正月三が日の暖かさが懐かしいです。 外だけでなく家の中…

終わりがない改革

先日のこの日記で、「安倍一強体制」についての所感を書きましたが、 今日19日の日経新聞電子版に掲載された「政治アカデメイア」は、 「安倍一強体制」に至る諸改革の流れを理解するうえで大変勉強になりました。 自民党長期単独政権の崩壊後、衆議院の小…

文は人なり

『天人~深代惇郎と新聞の時代』(後藤正治著:講談社)を読了しました。 読み終えてしまうのが名残惜しいような、そんな良書でした。 さて、名コラムニスト・深代さんのコラムで、私の心に強く刻まれているのは、 「竜治君の死」というタイトルのコラムですが…

因果はめぐる糸車

年明けの世界の株式市場では株価の下落が続いて、 東京市場では戦後初という年明け6日連続の値下がりとなりました。 株式市場では一体何が起きているのだろう? この疑問に分かりやすく答えてくれているのが、NHK「解説委員室」のHPです。 兜町には「…

波乱の年明け

今月6日の「かんべえ」さんの溜池通信・不規則発言を読んで、 みずほ総合研究所が昨年12月22日に、 『みずほ総研のとんでも予想2016年』というレポートを 公表していることを知りました。 レポートによると、10項目の「とんでも予想」のうち、 ま…

「寒の入り」の雑感

今日6日は、二十四節気の「小寒」です。 今日から「寒の入り」なのに、とてもそのようには思えない季節感があります。 ただ、我が家のヤマモミジは正直者なのか、紅くなった葉っぱをすっかり落として、 ほぼ丸裸の状態で寒さの本番を迎えることになりました…

インテリジェンスを学ぶ

今年の年の瀬は、穏やかな日が続きました。今日も雲がほとんどない快晴でした。 おかげで、年末恒例の作業もはかどりました。 仏壇と神棚の掃除をして、 神棚の天照大神と氏神さんのお札を新しいお札に取り換え、 樒と榊をそれぞれにお供えしました。毎年変…

健康と長寿に効用あり?

先週16日に、住友生命保険が、 今年の世相を映した創作四字熟語の優秀・入選作品を発表しています。 今年は、社会保障と税の共通番号(マイナンバー)制度導入で 個人情報の流出や悪用への不安から「波乱番号(波瀾=はらん=万丈)」など 政治的な問題を…

黒か白、どっちが正しいの?

昨日に引き続いて、私の頭が混乱している話題をとりあげます。 今月10日の日経新聞電子版「日銀ウォッチ」は、『2人の審議委員、白川時代に回帰?』というタイトルの記事でした。 記事によると、木内登英、佐藤健裕という日銀の2人の審議委員が今月の講…

後ろめたさの原因は?

今日は新聞の休刊日でした。そのため、この日記を書くための「ネタ探し」に苦労しました。 「対象喪失」という言葉があるそうですが、あるべきものがないことで、初めてその有難さに気づくことがあります。 さて、最近気になる話題のひとつが、消費税の軽減…

二人の文豪の名作

今月9日は「漱石忌」、夏目漱石が亡くなってから「百回忌」に当たるそうです。 そのせいかどうか分かりませんが、夏目漱石とその門下生の芥川龍之介のことが 今月9日の朝日新聞「天声人語」と日経新聞「春秋」に掲載されていて、 それぞれ興味深く読みまし…

逆走する近代

金星探査機「あかつき」が、 金星を回る軌道への投入に成功したというニュースに接し、 「再チャレンジの意義」というか、 「努力はいつか報われる」という、浪花節のような感動に浸りながら、 今日はこの日記を書いています。 さて、今月7日の日経新聞「核…

新たな帝国主義

先月24日に起きた、トルコ軍機によるロシア軍機撃墜事件について、 池上彰さんの『大岡山通信 今若者たちへ』の解説が勉強になりました。 池上さんによると、「当時、ロシア軍機は、 シリア領内のトルコ系トルクメン人の反政府勢力を空爆していて、 トルコ…

分断よりも一つに

今日は、終日どんよりとした天気でした。 普段なにげなく使う「どんより」という言葉を辞書で調べてみると、 「雲が低く垂れこめて空が暗いこと」という意味でした。 今日がまさにぴったりと当てはまりますが、そのうっとうしい天気のなかで、 ひときわ鮮や…

まどろみ始める「白雪姫」

「難しい事柄を平易な例え話で分かりやすく説明できる才能」 このような才能を持っている人を、いつも羨ましく思っています。 今月16日の日経新聞「核心」欄に掲載された 滝田洋一編集委員の「日本経済は白雪姫か」という 次のような記事もその一つです。 …

不祥事はなぜ続く

今月12日の日経新聞「ニュース複眼」は、「名門企業の不祥事なぜ続く」でした。 東芝、旭化成グループ、独VWなどの名門企業で不祥事がなぜ続くのかについて、 3人の有識者の方が意見を述べられていました。 そのなかでも、数土文夫・東京電力会長の 「…

地球儀的な視点の大切さ

昨日のこの日記で「ディストピア小説」の感想文を書いたとたんに、 フランスで卑劣で非人道的な同時多発テロが発生しました。 あまりにも悲惨な出来事に言葉を失うと同時に、 これからの国際政治に、極度の緊張関係が生じるのではないかと心配します。 「国…

立冬と風邪と

一昨日7日は、二十四節気の「立冬」でした。 立冬の訪れとともに、 いや、本格的な冬が来る前に、早々と風邪を引いてしまいました。今回の風邪は咳がひどく、昨晩はほとんど眠れなかったので、 今日は大事を取って仕事を休むことにしました。それにしても、…

丁か半か?

偶然の一致でしょうか? 昨日の日経新聞と地元の愛媛新聞に、 「図書館の民間委託問題」に関する記事が掲載されていました。 まず、日経新聞には、一面コラム「春秋」に、 「TSUTAYA」を展開する会社が運営する、 神奈川県海老名市立中央図書館の話と…

未来への投資と社会保障

首相官邸のHPで、 先月29日に開催された「一億総活躍国民会議」の概要を眺めていたら、 宮本みち子・放送大学副学長の配布資料に目が留まりました。 まず、資料では、「自立の困難を抱える若者の増加」と題して、 次の5つの項目に問題点を整理されてい…

再び「難民問題」を考える

先日、「欧州の難民問題を考える」と題して日記を書いたところですが、 今日の日経新聞「池上彰の大岡山通信 今若者たち」に掲載された 『難民問題と日本』と題する記事を読んで、 さらにこの問題に関する理解が進んだように思います。 池上さんの講義を履修…