しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

教養・趣味

「座右の銘」としている故事

今日で9月も終わりです。 月日が経つのは早いもので、平成27年度も半分が経過し、 私の現職公務員生活も、あと残り半年となりました。 ただ、今現在は、日々の仕事に追われていて、まだその実感がありません。 さて、日経新聞電子版の「政治アカデメイア…

仕事が足りない??

日経新聞電子版で連載されていた 小林喜光・三菱ケミカル会長の「経営者ブログ」は、今日が最終回でした。 小林会長は、三菱ケミカルという社業のほか、 同友会代表幹事や日本化学工業協会会長、 産業競争力懇談会理事長といった公職にも就かれていて、 ご本…

「1985年」という年

今日12日の全国紙の一面コラムは、 そのほとんどが30年前の日航ジャンボ機墜落に関する記事でした。そのコラムの一つ、産経新聞「産経抄」には、 「かんべえ」さんの40周年周期説が、次のように紹介されていました。『エコノミストの吉崎達彦さんによ…

大学の役割

日経新聞で連載されている 松本紘・理化学研究所理事長の「私の履歴書」を 毎日楽しみにして読んでいます。ここ数日は、京都大学の総長をされていた時のお話でした。 そのなかから、印象に残った記述を二つ、書き残しておきたいと思います。『私は教養教育は…

梅雨の晴れ間の儀式

梅雨の晴れ間に恵まれた今日は、 今年3月に亡くなった叔父の納骨式でした。 赤穂の従姉の家から98日目に、ようやく故郷に帰ってきました。叔父の宗派は浄土宗です。 住職の「南無阿弥陀仏」という六字名号の念仏を聴きながら、 「日本人の覚醒」、「日本…

偉大な存在

日経新聞では、松本紘・理化学研究所理事長の「私の履歴書」が連載中です。その第4回目で松本さんは、 『ひよこ物語〜母の手作り絵本は宝物』と題して、 教育熱心なお母さんの思い出を綴られていました。そのなかの次の文章を読んで、私も亡き母のことを思…

金言に出逢う

今日は、とても良い言葉に出逢いました。日経新聞に、幻冬舎の新刊の広告が掲載されていました。 新刊とは、美術家・篠田桃紅さんの 『103歳になってわかったこと』という本のことなのですが、 本の40項目のうち、18項目が紙面で紹介されていました。…

志を高く

「願わくは 花の下(もと)にて春死なむ その二月(きさらぎ)の望月のころ」叔父の告別式から帰ってきた妻の話では、 大阪岸和田も、桜の花がきれいに咲いていたそうです。月は望月ではなく、宵月だったけれども、 西行の歌のように、叔父は桜の開花を待って逝…

不義理を重ねる

父と妻が、先ほど関西空港から帰ってきました。 叔父の告別式も無事終わったみたいです。叔父は肝臓がんでした。 棺の中の叔父は、とても痩せ細っていたそうです。私は、また一つ不義理を重ねてしまいました。 あの世で再会したら、 叔父二人から説教される…

相次ぐ訃報

赤穂市在住の叔父に続き、岸和田市在住の叔父が今朝亡くなりました。 う〜む…、何とも言えない気持ちです。不幸ごとは続くものなのですね…。明日の告別式には、父と叔母、 そして、私の代理として妻が出席することになりました。岸和田の叔父には、大変大事…

いのちの根の深さ

先月15日に放映されたNHK「日曜美術館」の 『自分のことば じぶんの書〜書家で詩人・相田みつを〜』をビデオで観ました。相田みつをさんの関連著書は、私も何冊か所有していて、 心が荒んだ時など、折に触れて目を通すことがあるほか、 「相田みつを美…

切なさというもの

『「一人歩きを始める 今日は君の卒業式」。 そんなふうに始まるさだまさしさんの歌がある。 恋の終わりを描いた作品だとさださん自身が解説している。 どうしようもない一つの区切りであり、 悲しいような、弾むような響きがある。 それが卒業に例えた理由…

シニアの心構えを学ぶ

昨日4日の日経新聞「生活面」に、 『増えるシニア社員、「かわいい先輩になれますか」』という記事が掲載されていました。 私には切実な話題だったので、興味深く読みました。 その記事の冒頭には、次のように書かれていました。『定年が実質的に65歳まで…

青ざめた春の記憶

今月20日の読売新聞「編集手帳」を読んで、 大学受験の際しての、ほろ苦い体験が甦ってきました。『千葉県内の公立高校で入試当日の朝、電車を乗り間違えた受験生である。 JR京葉線の南船橋駅ホームで「もう間に合わない」と途方に暮れた。』コラムには…

浪人生活で手にしたもの

春がことさら待ち遠しいのは、なんといっても受験生の方ではないでしょうか。 この時期、私立大学の入学試験がピークを迎えていることと思います。大学受験といえば、 今月20日の日経新聞に掲載された 大手予備校・河合塾の全面広告で、次のような文章を見…

本当の遺物とは

『後世への最大遺物 デンマルク国の話』(内村鑑三著:岩波文庫)を読了しました。「解説」を含めてわずか142ページの薄い文庫本ですが、 中身がとても濃い本でした。 「後世へへの最大遺物」と「デンマルク国の話」、 それぞれ印象に残った文章は、次のよ…

永遠の青春

懐かしい風景に再び巡り会えたような気がしました。文芸春秋12月号に掲載された、「みつはしちかこ」さんの、 『小さな恋のものがたり〜52年目の結論』というエッセイを読んで、 チッチとサリーの恋の物語が、第43集で完結したことを知りました。 しかも、…

無為の時間

「幸せ」についての続きです。「敬老の日」であり、「老人の日」でもあった 今月15日の朝日新聞「天声人語」に、次のような文章がありました。『年をとるにつれ、人の記憶の配置というものは変わっていく。 精神科医の中井久夫さんは『徴候・記憶・外傷』…

趣味の持ち方を考える

今日9日の日経新聞電子版に、 『月に1万円以上使うなら「お金がかかる趣味」』という記事が掲載されていました。記事では、「お金がかかる趣味」として、 コミック、アニメーション、ゲーム、芸能人・アイドル、観劇(映画)、 音楽鑑賞(コンサート)、車…

時代の流れ

今月26日の朝日新聞「天声人語」を読んで、「時代の流れ」というものを感じました。『20年ほど前の大学入学者は現役2に対し浪人1だったが、いまや6対1という』 「3大予備校」の一つ、代々木ゼミナールが、 リストラを迫られているというコラムのな…

男たちはいま

先週31日に放送された NHK「クローズアップ現代」を見て、身につまされる思いがしました。 番組タイトルは、「男はつらいよ2014〜1000人“心の声”」でした。男の何がつらいって…? 番組によると、 政府が発表した今年(2014年)の男女共同参…

「老いがい」という希望

今日(2日)の日経新聞「こころ」欄は、 ジェンダー研究や生活文化論で知られる 社会学者の天野正子さん(76)へのインタビュー記事でした。記事の中で、印象に残った言葉がいくつかありました。『老いがいとは、年齢を重ねる過程で手に入れた、その人固有の…

ふるさとの話をしよう

先日(7月27日)、この日記に、 JR予讃線の海回りを走る観光列車「伊予灘ものがたり」のことを書きました。 書いた後、昭和62年9月、愛媛県市町村振興協会が発行する行政誌に、 「ふるさとの話をしよう」と題したエッセイを投稿したことを思い出しまし…

忘れ難き風景

子どもの頃に見た風景の中で、 幾つになっても記憶に残っている風景というものがあります。JRは国有鉄道で、予讃線に内山線はなく、 南予方面へは海回りで列車が走っていた時代に、 母の生まれ故郷の伊予郡双海町に帰省する際、 車窓から見た小網という集…

「母」という職業

今日は「母の日」です。平成8年に母が亡くなってから、今年で早や18年…。 感謝の言葉を伝えるべき「その人がいない」と思っていたところ、 今日の朝日新聞「天声人語」には、次のようなことが書かれていました。『思うに母の愛というのは平凡がよく、平凡…

歳月は魔法の力

「底値鍛錬百日」 この耳慣れない言葉が、今日1日の読売新聞「編集手帳」の文章中にありました。三井物産の元会長の八尋俊邦さんが、 神戸支店の課長時代にゴム相場を読み違えて大損を出して、失意にあるとき、 ある役員が冒頭の言葉をかけてくれたそうです…

折れない心

今月17日に放送されたNHKクローズアップ現代の、 『レジリエンス 逆境力 “折れない心”の育て方』が面白かったです。放送を観て、レジリエンスという言葉を初めて知りました。 番組HPの放送テキストに、 その言葉の意味するところの、分かりやすい解説…

心の成長

今月12日の日経新聞に掲載された 『がんと向き合う』という記事には、心を打たれました。20年以上にわたってがん患者に寄り添ってきた 精神科医の大西秀樹さんに「痛みとは何か」を聞いた記事です。大西さんによると、 がん患者が抱える痛みには肉体的痛…

やっかいな二人

今月12日の日経新聞「生活」面に掲載されていたのは、 『妻、気がつけば「夫源病」 夫がストレスに』という記事でした。この見出しに続く次の記述を読んで、我が身を振り、しばらく考え込んでしまいました。『妻の体の不調の原因は夫、ということがあるの…

自立の物語

先月27日の産経新聞「産経抄」、『大学のお受験』を読んで、 懐かしくもほろ苦い記憶がよみがえりました。東北大学の今年の2次試験で、仙台駅から大学に向かう臨時バスの混雑がひどく、 試験開始時間に間に合わない受験生が続出したため、 外国語の開始時…